買い手が求める共存しえない性能である「柔らかくしなるフィーリング」と「コントロール性能」。
これらの共存を可能とした革命的なラケット、それがクラッシュシリーズ。
そのクラッシュシリーズの中でもハードヒッターの心をくすぐるのが、やはりフェイス面積98平方インチのクラッシュ98!
今作は前作クラッシュで感じた打球感とボールの飛びのミスマッチが少なく、より扱いやすくなっているので、期待大!
本記事ではクラッシュ98 V2.0を徹底レビューしていきます!
CLASH 98 V2.0
ウッドラケット以上にしなり、厚ラケ級の安定性を発揮するCLASH。
フレーム上部のカーボンのレイアップをアップデートする事により、CLASH本来のしなりはそのままにv1.0に比べてスイートエリアを上方向に拡げ、ボールへのパワー伝達性が向上します。
ツアーモデルのCLASH 98。
Wilsonの説明より

2019年から登場したシリーズなので、ラケットの性能の良さの割には、まだ使用者は少ないイメージです!
本記事でわかること!
- ラケットデザイン
- 搭載テクノロジー
- ラケットスペック
- ラケットの使用感
- メリット・デメリット
- どんな人におすすめか
- クラッシュ100プロとの比較
- 他のラケットとの比較
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目次
レポート
ポイント
・しっかり感じれるしなり感
・安定した打球感とボールの飛び
・引っ掛かり感があり、スピン性能も高い
・弾道の調整も容易
・クラッシュ100プロより飛びは控えめ
スペック
✔長さ:27.0インチ
✔フェイスサイズ:98平方インチ
✔ウェイト:310g
✔バランス:30.6mm
✔フレーム厚:23.5mm均一
✔ストリングパターン:16x20
ストリングパターン(実測値)
デザイン
ウィルソンの企業カラーでもある赤を前面に押し出したデザインで、ウィルソンのクラッシュに対する本気度が伝わってきます。
スロート部は”CLASH”がエンボス加工になっている点も特徴的です!
テクノロジー
・FORTYFIVE
⇒カーボンの編み方をアップデートし、スイートスポットをフェイスの上方向に移動。
・STABLE SMART
⇒ウィルソンが特許を取得したクラッシュ独自のスロート形状により、ラケットの安定性UP!
前作からの大きな変更点はスイートスポットがラケットの上方向に移動し、さらに16%広がったということ!
ブレードV8.0と同様、グロメットとエンドキャップには地球にやさしい植物由来のプラスチック(分解が可能なプラスチック)を採用しているよ!
打球感:しなってやや柔らかめ
フレームがしなる感覚が強いのが特徴の打球感!
打ち応えも感じられますが、打球感は硬くなく、柔らかい部類に入ります!
しなりはありますが、ボックスフレームのような粘っこさではなく、フレームにパワーを感じる仕様。
引っ掛かり感もあり、暴発感がかなり抑えられた打球感になっています!
硬くない打球感ではありますが、柔らかい打球感をウリにしているクラッシュシリーズの中では硬めの打球感になっています。
ボールの飛び:フレーム厚の割に落ち着いた飛び感
飛び感はフレーム厚の割には落ち着いていますが、パワーを伝えやすいので、コート深くに飛ばすことは簡単!
クラッシュ100プロよりラケット1本分くらい飛ばない感じです。
前作クラッシュのボールの飛びのばらつきが大きい問題は今作では見事に改善!
ボールの飛びが安定しているので、非常にコントロールがしやすかったです。
弾道の調整も可能で制球力抜群の使用感です!
スピン性能:かけやすい
引っ掛かり感もあり、スピンはかけやすく、よくかかります。
スピン性能はクラッシュ100プロとはあまり大差なさそう。
スピンで弾道の調整もできるので、特に不満なしのスピン性能です!
総評
メリット
・ボールの飛びの安定感UP
・スピン性能も高め
デメリット
・クラッシュシリーズの中では硬さを感じる
評判の良いクラッシュシリーズのフェイス面積98平方インチのモデルで、使いさすさはピカイチ!
落ち着いた飛びと高いスピン性能で、ボールをコートに収めやすい!
さらにボールにパワーを伝えることも可能で打ち負けづらい点も良かったです!
特に調整等も必要なく、完成度の高い1本だと思います!
こんな人におすすめ
・頼れる制球力のあるラケットが欲しい人
・オールラウンドかつ攻めて戦いたい人
・クラッシュ100プロより少し飛びを抑えたい人
クラッシュ100プロとの比較
クラッシュ100プロとクラッシュ98は大まかな使用感はほぼ一緒!
その差は打ち比べてみないと感じにくいかも。
スペック比較
品名 | クラッシュ100プロ | クラッシュ98 |
長さ | 27インチ | 27インチ |
フェイスサイズ | 100平方インチ | 98平方インチ |
ウェイト | 310g | 310g |
バランス | 30.6mm | 30.6mm |
フレーム厚 | 24.0mm均一 | 23.5mm均一 |
ストリングパターン | 16x20 | 16x20 |
違いは100プロの方が弾きがよく、ラケット1本分くらいよく飛ぶ!
打球感もより柔らかく感じます!
対して、98はボールを潰す感覚は強くなってます!
また、弾道も気持ち低めです!
さらに飛びが落ち着いている分、暴発感が少ないのは98!
スペックもかなり近いし、飛びの微調整には嬉しいラインナップ!
クラッシュ100プロの記事はこちら。 続きを見る
【ウィルソン クラッシュ100プロ V2.0 2022 徹底インプレ】しなるパワラケ!前作より飛びの安定感UP!(Wilson CLASH 100 PRO V2.0)
この山の個数で自分の好みの使用感か予測できる人もいるほどで、一部のマニア達には重要視されてるんだ!
今まで使ってきたラケットのヨーク部を見て、自分の好きな山数の統計をとってみるのも面白そうだね
勝手に比べてみました
ライバル:プロスタッフ97 V13.0
クラッシュ98のライバルとなりうるラケットはプロスタッフ97 V13.0!
プロスタッフも飛びは落ち着いており、スピン性能も高いので制球力が強いです!
プロスタッフは打球時の情報量の多さで安心感が高いラケット!
これぞプロスタッフといったクリアな打球感でボールをコントロールできます!
自分の振った分だけボールを飛ばしたいならプロスタッフ!
クラッシュ98はプロスタッフよりしなり感があり、またボールも良く飛びます!
プロスタッフに比べ弾きもあり、パワーがある印象です!
プロスタッフよりパワーアシストが欲しいならクラッシュ98!
ウィルソン プロスタッフ97 V13.0の記事はこちら。 続きを見る
【ウィルソン プロスタッフ97 V13.0 2020 徹底インプレ】究極の操作性とフィーリング(Wilson_Pro Staff 97 V13.0)