テクニファイバーの40周年を記念して誕生したTF40の2022モデル。
ボックスフレームでテクニファイバーの競技者向けのシリーズ。
ウェイトは305g,315gの2種類で、今作から16×19のストリングパターンも登場!(前作は18×20のみ)
より豊富なラインナップとなりました。

本記事でわかること!
- ラケットデザイン
- 搭載テクノロジー
- ラケットスペック
- ラケットの使用感
- メリット・デメリット
- どんな人におすすめか
- 他のラケットとの比較
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目次
レポート
ボックスフレームのしなりを感じつつ、自分の意図したボールをちゃんと表現してくれるラケット!
飛びもスピンも過度なアシスト感はなく、打った球の行方が容易に想像できます。
打球感は硬くないものの、中身の詰まった感触で、インパクトの情報量は多く感じとることができます。
引っ掛かり感もあり、ナチュラルなスピンはかけることができます!
が、スピンがかかりすぎる感はなし。
パワー乗りは良く、ボールをしっかり潰して自身のパワーを球威にロスなく変換可能!
ただ、ラケット自体のパワーは控えめなので、当てて返すだけの返球には不向き。
自分からしっかり攻めきれる人が対象のラケットです。
スペック
✔長さ:27.0インチ
✔フェイスサイズ:98平方インチ
✔ウェイト:305g
✔バランス:325mm
✔フレーム厚:21.7mm
✔ストリングパターン:16x19
ストリングパターン(実測値)
デザイン
テクニファイバーらしいきれいな白を基調としたデザイン!
ブラック、グレーの文字のなかに、赤、青を散りばめ、明るい雰囲気もプラス!
また、スロートの「Tecnifibre」の文字が立体的になっているなど、細部にもこだわりが多く感じられるラケット!

テクノロジー
打球感:中身の詰まった打球感
ボックスらしいしなり感と中身の詰まった打球感!
中身の詰まった感触ですが、しなり感のおかげで、硬くなく標準的な打球感に。
引っ掛かり感、ボールを潰していける感覚があり、インパクトの情報量は多いです!
自分の打ったボールの行方は容易に想像できます。
弾きは強くなく、ホールド感がしっかりある印象。
特別、球離れの悪さは感じませんでした。
ボールの飛び:やや控えめ, スイング相応
ラケット自体のパワーはなく、ボールの飛びは自分のスイング相応です。
飛びはやや控えめ。
ボールの弾道は直線的、山なりの調整は可能ですが、スピン性能が高いわけではないので、山なりの弾道だとやや苦戦。
私は普段擦り上げるスイングですが、このラケットの使い始めはボールをふかすことが多くアウトが目立ちました。
パワー乗りはよいので、厚くフラット気味に当てて球威を出していく使い方がベスト!
スピン性能:高くはないが、かけれる
引っ掛かり感はあり、スピンをかけることは可能。
ただ、自分の感覚よりスピン量は少ない印象なので注意!
使い慣れるまでは自分がかけたいスピン量より、多くスピンをかけるイメージでスイングするといいかも。
フラット気味に当ててもナチュラルなスピンはかかるので、そこは安心してください。
球速:122.5km/h
フォアハンドの球速は122.5km/hでした。
これはフォアハンドストローク時の動画解析により算出した値です。
球速算出方法はこちらから↓ 続きを見る
【動画解析手法】スマートセンサーより正確!?ちゅう太流 球速算出法
総評
メリット
・情報量の多い打球感
・癖がなくまとまった使用感
デメリット
・スピン性能はイマイチ
良くも悪くも自分のプレーを素直に表現してくれるラケット!
テクニファイバーらしい癖のない使用感で、ハードなスペックですが扱いにくさは感じませんでした。
私には少しパワー不足で深くボールを返そうと弾道を上げると、ちょっとオーバーアウトが増えました。
フラット気味に当てると、ナチュラルなスピンで失速させずにボールをコートに入れることができたので、フラットで戦うプレイヤーにおすすめします!
こんな人におすすめ
・純粋なボックスの打球感が好きな人
・フラットでボールをシバいて戦う人
・自身のパワーをコントロールしたい人
勝手に比べてみました
ライバル:プロスタッフ97 V13
ボックスらしいしなり感、心地よいフィーリングでTF40のライバル的存在のプロスタッフ!
ラケットカラーはTF40と対照的なブラックを基調としており、ライバルと呼ぶにふさわしい!
プロスタッフのほうがスピン性能はわずかに高く、擦り上げるスイングでの安心感は高め。
ただ、315gの重量で、良いプレーを長時間続けるには筋力・体力どちらも必要です。
スピン性能はプロスタッフに劣るものの、振り抜きはTF40のほうが良く、操作性の高さを感じました。
また、多少ですが楽にボールを飛ばせるので非力なプレイヤーより。
インプレ記事を読んで、しっかり選択していただきたい2機種です!
ウィルソン プロスタッフ97 V13の記事はこちら。 続きを見る
【ウィルソン プロスタッフ97 V13.0 2020 徹底インプレ】究極の操作性とフィーリング(Wilson_Pro Staff 97 V13.0)
+球威:エレベート98
TF40よりもっと球威を出したいのならエレベートがおすすめ!
ボールをしっかり潰すことができ、中身の詰まった打球感はTF40と似てます。
エレベートはフラットで打った時のボールの伸びは格別です。
ただ、TF40よりも飛びは控えめでしっかりスイングする必要があります。
TF40は扱いやすさがあり、エレベートに比べると使用者のハードルは下がります。
エレベートに比べると、そこまで速いスイングではなくても扱えちゃう操作性です。
ボックスフレームを好む人は自分からスイングできる人が多いと思うので、球威or操作性のどちらを求めるかでラケットを選択しましょう!
ダイアデム エレベートの記事はこちら。 続きを見る
【ダイアデム エレベート 2020 徹底インプレ】半端ないボールの伸び。プロがこだわり抜いた質の高いラケット(Diadem Elevate 2020)
+飛び:ブイコアプロ97
TF40よりボールの飛距離を出したいのならブイコアプロ97がおすすめ!
ブイコアプロもTF40同様、しなり感があり、直線的な打球が得意なラケット!
ブイコアプロはTF40よりもボールを良く飛ばせ、またスピンのかかりも良いです。
ただ、ヨネックスのアイソメトリック(楕円形)のフレーム形状は好き嫌いがわかれます。
TF40はインパクト時のフィーリングや情報量の多さにおいて優れており、ボールをコントロールしている感覚が強いです!
飛びはブイコアプロより控えめですが、球威は同程度に出していけます。
TF40ではボールが飛ばなくて困っている人はブイコアプロは試してみましょう!
ヨネックス ブイコアプロ97の記事はこちら。 続きを見る
【ヨネックス ブイコアプロ97 2021 徹底インプレ】破壊力UP!気持ち良いフィーリングで攻めるラケット!(YONEX VCORE PRO 97)