テニスラケットに革新をもたらした名機、プリンスのグラファイトが誕生から44年の時を経て、2020年の最新テクノロジーをまとってファントムグラファイトとして復活。
グラファイトは、それまでのプレースタイルを完全に書き換える革命であり、衝撃的なイノベーションだったため多くのプレイヤーに愛されてきました。
先にリリースされた100平方インチ、107平方インチに加え、今回は97平方インチのリリースとなりました。
ただフェイス面積が小さくなったわけではないということなので早速購入。発売後しばらく使ってみたので使用感を記事にします!
メモ
Princeの説明より
本記事ではファントムグラファイト97を実使用、動画解析によるデータからしっかりレビューしていきます!
本記事でわかること!
- ラケットデザイン
- 搭載テクノロジー
- ラケットスペック
- ラケットの使用感
- メリット・デメリット
- どんな人におすすめか
- ファントムグラファイト100との比較
- 他のラケットとの比較
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レポート
しっかりとした打ち応えがあり、ボールをガンガンしばいていけるラケット!
しなり感があるのに、グラファイトの象徴であるクロスバーのおかげでぶれる感覚や打ち負ける感覚はないのが強み。コントロールできる力強いショットが打ちやすいです。
しなり感がありマイルドな打球感ですが、スウィートスポットをはずすと硬さを感じ、またボールも全然飛んでいかないので使いこなすのにそれ相応の技術力は必要なラケットです。

ストリングの性能に左右されずラケットの性能を素直にインプレできるように テニススタディーでは毎回ツイスターを張って使用しています。
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【シグナムプロ ツイスター 徹底インプレ】よく飛ばし、狙ったところにボールが落ちる(SIGNUM PRO TWISTER)
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スペック
✔長さ:27.0インチ
✔フェイスサイズ:97平方インチ
✔ウェイト:315g
✔バランス:305mm
✔フレーム厚:18.5~22.5mm
✔ストリングパターン:16x19
デザイン

97平方インチモデルは光沢あるグロス仕様に!そして、文字はゴールドで刻まれています!かっこいい。
グラファイトの象徴であるクロスバーのおかげでフレームのねじれが抑えられ、コントロール性能を大幅にアップさせることができます。

ブラック×ゴールドのいかにも強そうなデザイン。「GRAPHITE」の文字が輝きます。
CTSも採用!
97平方インチモデルでは、100&107平方インチモデルより1mmずつ厚くなっているのも特徴です。

テキストリーム×トワロンのロゴもクロスバーとともにチラ見せ!

フェイスの10時と2時にATSもありますよ!
また、ボックスフレームなのでフレームの捩れを大幅に軽減し、優れた面安定性と高いコントロール性も実現!

グリップエンドに緑はなく、全部黒で統一。デザインにもこだわりがありますね!
打球感:マイルドであるが、やや硬さがあり
ボールを打っているしっかりとした打ち応えがあり、その反動でやや硬さを感じてしまいます。
ただ、しなり感がありボールをうまくとらえると、何とも言えないマイルドな打球感で気持ちよく打ち続けることができます。
勝手にボールを弾く反発感はなく、また、クロスバーのおかげでぶれる感覚や打ち負ける感覚はないので、がんがんボールをしばいていけますよ!引っ掛かり感もあるのがまた嬉しいですね。
ボールの飛び:普通
ボールの飛びは普通です。
個人的にファントムグラファイト100よりボールを飛ばしやすかったです。
しっかりボールにパワーを伝えて、そのパワーをロスすることなくボールが飛んでいくイメージです。球威はすごそう!
スピン性能:かかる
引っ掛かり感があるため、スピンはかけやすいですし、しっかりかかります!
フラット気味で当ててもボールが落ちてくれるので、アウトを気にせず打っていけましたね。
山なりの軌道も打てますが、球威を出せるラケットなので直線的なスピンボールで戦いたくなる使用感です。
球速:120.7km/h
フォアハンドの球速は120.7km/hでした。
これはフォアハンドストローク時の動画解析により算出した値です。
球速算出方法はこちらから↓ 続きを見る
【動画解析手法】スマートセンサーより正確!?ちゅう太流 球速算出法
ソニースマートセンサーの結果はこちら↓
総評
メリット
・ボールを潰して打てる
・スピンもかかる
デメリット
・重たい
・扱うには技術力が必要
グラファイト100より個人的に好きだったグラファイト97。
100よりボールを飛ばしやすいのが良かったです!
しなりを感がりながら、打ち応えがあるラケットなので気持ち良い打球感でガンガン打っていけます。
パワーロス感も少なく、スピンもかかるので攻撃的なプレーヤーにはもってこいの激打ちグラファイトでした!
扱うのにはそれ相応の技術力がいるので頑張って練習しましょう!
こんな人におすすめ
・しっかり自分から打って攻めたい人
・しなるが打ち負けないラケットが良い人
・球威で相手を攻めていきたい人
勝手に比べてみました
ファントムグラファイト100
フェイス面積が100平方インチのファントムグラファイト100。
97より広いフェイス面積を持っているが飛びは97より控えめ。また、打球感もやや硬さを感じた。
その分、97よりボールを潰す感覚やスピン性能が少し強い印象。
個人的に97より100のほうが扱うのは難しい印象でした。
プリンス ファントムグラファイト100の記事はこちら。 続きを見る
【プリンス ファントムグラファイト100 徹底インプレ】新テクノロジーを搭載し名機復活!(Prince PhantomGraphite100)
エレベート 2020
しなる感覚がありつつ打ち負けない使用感が似ているエレベート!
エレベートも完成度が高いラケットでボールがとにかく伸びます!
球威はどちらも出せるラケットですが、ファントムグラファイト97がスピンが良くかかり、エレベートがボールが良く伸びる印象です!
自分の理想の攻め方によってラケットを選ぶとよいでしょう!
ダイアデム エレベート2020の記事はこちら。 続きを見る
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