プリンスの上級モデルであるファントム。中でもファントム O3 100はプリンスのO3(穴あき)タイプで、シャフト部は16.5mmという驚異的な薄さです。ファントム100 XR-Jの後継モデルになります。
相変わらずとてもかっこいいラケットです!
年間100万円以上ラケットを購入するちゅう太が一番お世話になっているラケットでもあります!
メモ
Princeの説明より

なんと初使用はBクラスの県選手権!いきなり大会で使うほど使い慣れたフレームです。
本記事ではファントム O3 100を実使用、動画解析によるデータからしっかりレビューしていきます!
本記事でわかること!
- ラケットデザイン
- 搭載テクノロジー
- ラケットスペック
- ラケットの使用感
- メリット・デメリット
- どんな人におすすめか
- ファントムXR-Jとの比較
- ファントム100との比較
- 他のラケットとの比較
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レポート
ファントム O3 100はなんといっても激薄フレームと穴あきO3モデルなのでめちゃくちゃスイングしやすいです!
スイング時にヒューっと口笛のような音と共に、シュッ!っと風を切るような音も!
しっかりしなってくれて、スピンがめちゃくちゃかけやすく、さらにスペックの割にはボールも飛ばしてくれます。
前作は面がぶれる感覚があったのですが、今作ではそれは改善されていました。
ただ前作よりは少しカチッとした硬さがあります。

ストリングの性能に左右されずラケットの性能を素直にインプレできるように テニススタディーでは毎回ツイスターを張って使用しています。
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【シグナムプロ ツイスター 徹底インプレ】よく飛ばし、狙ったところにボールが落ちる(SIGNUM PRO TWISTER)
続きを見る
スペック
✔長さ:27.0インチ
✔フェイスサイズ:100平方インチ
✔ウェイト:310g
✔バランス:310mm
✔フレーム厚:16.5~20.0mm
✔ストリングパターン:16x18

デザイン

前作と同じように黒ベースで差し色に緑を使用!かっこいい!
前作はつやがあり、今作はつやがないマットな見た目となっています。


めっちゃ薄い!またOポートをグロメットレスで搭載するNew Oポートも継承!

テキストリーム×トワロンの技術もチラ見せ。高品質なカーボン素材で球持ち感を持たせ、さらなるスピードアップも実現!
また、2ピーススロートも採用されています。

また今作からはフェイスの10時と2時にTeXtreme × Twaronを配置するATSも採用されてます!ラケット上部の剛性が増し、ボールの推進性とコントロール性がアップ!他に振動吸収性とクリアな打球感で掴んで弾く性能が向上してます。

打球感:柔らかい、O3特有のホールド感
打球感はしなり感が強く柔らかい!
柔らかさの中にカチッとした硬さを感じる時もあります。
おそらくATSの影響。
O3特有の長くボールを掴むホールド感あり!
しかし、しなってボールを掴む感覚が強い分、パワーロス感も同時に感じます。
引っ掛かり感もあり、前作より面ブレ感は圧倒的に改善!
ボールの飛び:スイングで飛ばせる
高速スイングによりボールを遠くに飛ばすことが可能です。
ただ、ゆっくりとしたスイングでは飛びは控えめとなります。
パワーロス感が強く、スイングスピードを上げないと打球はしょぼくなります。
弾道を上げやすいラケットで、山なりのムーンボールを武器として戦えます!
スピン性能:かかる
前作同様スピンはめちゃくちゃかかります。
変化の激しいボールを打つことが可能!
スピンの効きが良いので相手は取りづらそうでした!
球速:121.3km/h
フォアハンドの球速は121.3km/hでした。
これはフォアハンドストローク時の動画解析により算出した値です。
球速算出方法はこちらから↓ 続きを見る
【動画解析手法】スマートセンサーより正確!?ちゅう太流 球速算出法
ソニースマートセンサーの結果はこちら↓
総評
メリット
・スピンがかけやすい
・面安定性が良い
デメリット
・重い
・O3の独特の打球感
高速スイングから変化の激しいボールを打つことができます。
しなる感覚も強く、しっかりボールを掴む感覚あり。
同時にパワーロス感も感じてしまいます。
前作より面ブレ感は改善されましたが、少し打球感に硬さが出た感じがします。
パワーでねじ込むプレーヤーより、しっかり緩急のあるボールを様々なところにコントロールするプレイヤー向けのラケット!
あと、もちろんですが、O3独特の打球感には慣れが必要です。
こんな人におすすめ
・ボールプレイスメントを重要視する人
・スピンによる緩急で攻めたい人
・ファントムのかっこよさに魅了された人

勝手に比べてみました
ファントム100 XR-J
前作のファントム100 XR-Jとの比較です。
どちらも高速スイングでラケットの特徴を引き出す使い方で、形状は変わっていないため大きな使用感の変化はありません。
若干ですが、柔らかくボールを飛ばせるのは前作で、今作は面ブレ感とパワーロス感を気持ち改善されています。
使用感の変化はわずかなので、デザインや価格で決めることをおすすめします!
前作のファントム100 XR-Jの記事はこちら。 続きを見る
【プリンス ファントム100XR-J 徹底インプレ】高速スイングを可能とした激薄ラケット(Prince Phantom 100 XR-J)
ファントム100 2019
同じファントムのトラディショナル(ファントム100)と比べてみます。
どちらも面ブレがしにくい点としなりを感じられる点は似ていますが、その他の使用感は別物!
高速スイングで変化の激しいボールが打てるのがファントムO3 100、安心できる打球感とパワーロス感が少ないのはファントム100ですね。
人とは変わったプレーをするならファントムO3、基本に忠実で丁寧なテニスをするならファントム100がおすすめ!
プリンス ファントム100 2019の記事はこちら。 続きを見る
【プリンス ファントム100 徹底インプレ】安定感強めの万能競技者ラケット(Prince Phantom100)
ビーストO3 98 2020
ビーストO3 98のほうがボールの飛びとパワーは優秀です!
高速スイングによるしなり感とスピン性能はファントムが上!
ビーストO3もスピンはかかってくれますが…。
O3が好きだけどファントムじゃパワーが足りない方はビーストO3 98を試しましょう!
プリンス ビーストO3 98 2020の記事はこちら。 続きを見る
【プリンス ビーストO3 98 徹底インプレ】安定型万能ラケット(Prince BEAST O3 98)