BURN95CVは錦織圭選手が世界と戦うためにウィルソンが作ったラケット。
錦織選手からの「フルセットを戦い抜く為に、疲れないラケットが欲しい」という要望を満たすため、振動・衝撃を減衰させる新素材のCOUNTERVAIL(カウンターヴェイル)を搭載。
BURNシリーズは非常に人気の高いラケットで当時はテニスコートで絶対一人は使用者を見るほどでした。
ちゅう太も中学生時代に前身モデルであるTOUR BLX 95を使用していて、今回打つのが楽しみでした!
本記事ではBURN95CV v2.0を実使用、動画解析によるデータからしっかりレビューしていきます!
本記事でわかること!
- ラケットデザイン
- 搭載テクノロジー
- ラケットスペック
- ラケットの使用感
- メリット・デメリット
- どんな人におすすめか
- 他のラケットとの比較
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レポート
めちゃくちゃボールを潰している感覚が強く、球威のある球を打ちやすいラケット!
スピンもかなりかかってくれるためアウトを恐れず、ガンガン振れちゃいます!
また、打ち応えは感じるものの体にガツンとくる硬さはなく、かなりいい!
欠点としてはやはり振ってなんぼのラケットなので、繊細なショットはやや苦手な印象がありました。
ストリングの性能に左右されずラケットの性能を素直にインプレできるように テニススタディーでは毎回ツイスターを張って使用しています。
【シグナムプロ ツイスター 徹底インプレ】よく飛ばし、狙ったところにボールが落ちる(SIGNUM PRO TWISTER)
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スペック
✔長さ:27.25インチ
✔フェイスサイズ:95平方インチ
✔ウェイト:309g
✔バランス:325mm
✔フレーム厚:22.0mm
✔ストリングパターン:16x20
デザイン
今回はリバースカラーモデルを使用!個人的にオレンジが好きだったので!他にも迷彩柄のようなカモフラージュデザインのものもあるよ!
グロスあり塗装を採用しているので、かっこよく輝きます!
テクノロジーとしては振動・衝撃を減衰させるNASA公認の新素材COUNTERVAIL(カウンターヴェイル)を採用。
COUNTERVAILを搭載したラケットは、通常のカーボンよりも約30%の衝撃吸収性能を発揮し、筋肉の働きを約14.5%軽減!長時間のプレーを最後までサポートしてくれます!
BURNの特徴の一つでもあるPWSも搭載。フェイスの3時と9時の部分にウェイトを持たせることで、慣性モーメントを高め、打球時の面ブレを抑制します。
打球感:標準の硬さ、打ち応えあり
ボールをしっかりと潰している打ち応えをしっかり感じさせつつ、腕にガツンとくる硬さは感じさせない打球感。ついハードヒットしていきたくなります。
弾き感はなく、しっかりラケット面でボールを掴む感覚があります!ボールを掴む感覚といっても、しなり感はなく、剛性高めのラケットでボールを潰して掴んでいる印象。
引っ掛かり感もありラリー中も安心して振れちゃいます!
ただ、ゆっくりとしたスイングだとボールがラケット面で止まる感覚がり、ボールのコントロールが難しかったです。
ボールの飛び:標準的
ボールも飛ばしすぎず、飛ばなさすぎない標準的な飛び。
ただBURNはスイングによってかなり飛びに変化があります。
しっかり振っていければ、パワーアシストを感じるボールの飛び感になるのですが、ゆっくりとしたスイングだとかなりボテボテの球になりやすいです。
スイングによって飛び感に大きな違いが出るので、ボールの飛距離のコントロールは難しいです。
スピン性能:かかる
引っ掛かり感があり、スピンもしっかりかかってくれます。速いスイングでのスピンのかかり方は格別で、ボールが急激に落ち、バウンド後も伸びが出せます。かなり攻撃的!
球速:122.8km/h
フォアハンドの球速は122.8km/hでした。
これはフォアハンドストローク時の動画解析により算出した値です。
球速算出方法はこちらから↓ 続きを見る
【動画解析手法】スマートセンサーより正確!?ちゅう太流 球速算出法
ソニースマートセンサーの結果はこちら↓
総評
メリット
・圧倒的球威
・高いスピン性能
デメリット
・飛び感の調整は難しめ
・スイングスピードが必要
ボールを潰している感が強い打ち応えとハードヒットのボールの球威が癖になります。
ラケットの良さを引き出すには一定以上のスイングスピードが必要ですが、フェイス面積が95平方インチかつラケットヘッドが走りやすいバランス設計になっているので自然とスイングスピードは出せるようになっています!
ただ、その分繊細なショットはやりづらさあり。最後まで振って攻めきるのがコツ(笑)。
こんな人におすすめ
・ラケットに打ち応えを求める人
・ガンガン攻めていきたい人
・ボールの球威を重視する人
勝手に比べてみました
ピュアドライブVS
しっかり振りぬいた時の球威はピュアドライブ系に近く、中でも飛び感が近いのはピュアドライブVS。
スピン性能も同程度です。ピュアドライブVSはバーンよりぼやけた打球感ですが、フェイス面積が98平方インチとバーンより大きいためスイートスポットは広く感じます!
打球感にこだわるならバーン95CV、ちょっとでも扱いやすさを求めるならピュアドライブVSがおすすめ!
バボラ ピュアドライブVSの記事はこちら。 続きを見る
【バボラ ピュアドライブVS 徹底インプレ】安心してぶっ叩けるピュアドライブ(Babolat_PURE DRIVE VS)
エレベート98
エレベートも打ち応えがありボールにパワーを伝えやすいラケット。
バーンのほうが振り抜きやすくスピン性能も高いのですが、エレベートはしなり感があり、直線的な球が打ちやすいです。
どちらもしっかり振っていかないと良さを感じられないラケットですが、より直線的で伸びる球を打ちたいならエレベート98がマッチしそうです!
ダイアデム エレベート98の記事はこちら。 続きを見る
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